イベルノート
Melclare Evernought
この世界で、『彼女』のことを最も知っている人間は自分であるように思った。
そう在りたいとも思った。
時も空間も超えて誰かの隣に立つには、知り、考え、想うしかないのだから。
世界から、一つでも多くの真実を拾い集めたい。
期限は……そう。この魂が尽きるまで。
ファルス
False Day
「……ウィデンさんは、正しくありたいんですね」
「ファルスは違うのか？」
「私はいつだって正しいんです。私の中では、ですけどね」
フィーオ
Feeo
オルドマスターの養い子は、挑むような眼で空を見上げた。
同じ言葉を繰り返す。
「ぼくは、世界を愛してる」
Rag
風王獣ラッジェルの最後の一頭。オス。
フィーオによって研究施設から盗み出された。
口は悪いが、なんだかんだでフィーオのことが心配。
Katsumi Olivier
剣の腕で生計を立てている青年。
主に自然保護局や公安局からの依頼を引き受けている。
比較的真っ当な人間だが、目付きの悪さで損をしている。
レヴァンの義兄。後にフィーオと関わる。
Louiney Levan
公安局で働く少年。口が悪い。
病的にオカルトが苦手。名で呼ばれるのを嫌う。
自分を引き取ってくれたカツミに対しては軽度の（？）ブラコン。
エインセルのことが心底うざい。
Einthel Gardener
公安局で働く（ことになる）青年。レヴァンの後輩。
笑顔がとてもうさんくさい。
思慮に欠けた発言をすることが多い。
大陸の北西端に存在する小国を舞台に巻き起こる、
どうでもいい日常と、めんどくさい歴史を巡る群像劇。
Elias J. Aither
ソラザレ共和国の初代（現）大統領。
最後の王族であり、王制を解体した張本人。
尊大で短気。芝居がかった物言いをすることが多い。
実年齢より遥かに若い外見をしている。
Dynast Irving
イライアスの秘書官にして友人。
サボり癖のあるイライアスを見張る立場だが、逃げられることも多い。
ワーカホリックの気がある。無自覚の苦労人。
幼い頃に母と共に移住してきた。
Tabineko
ソラザレ共和国を第二の故郷に定めた、比較的新参者の少女。
9割ノリで生きている。
主人公かもしれない。
Silvester
吟遊詩人を名乗る、歌わない青年楽士。
おちゃらけているが根は真面目。打たれ弱い。
愛称は「銀ちゃん」。
ソラザレ共和国を一時的に追放されており、現在は根無し草。
早く帰りたい。
Kibi-no-ichi
主人公。